反社会学講座ブログ

パオロ・マッツァリーノ公式ブログ
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行楽のおとも

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。いま一番使ってみたい言葉は「織り込み済み」です。提示した説やアイデアの問題点をだれかに指摘されたら、すかさず「それはすでに織り込み済みだッ!」と、いい返すのです。
 さて、行楽シーズンまっただなか、いかがおすごしでしょうか。行楽といえば、おやつですね。氷川きよしさんも黒飴のCMで、人生は長い旅、旅ならばおやつがいる、おやつには春日井の黒飴、と見事な三段論法でそれを論証していました。強引すぎる? それは織り込み済みだッ!
 黒飴もおいしいのですが、先日近所のお店ですぐれものを発見しました。トマトバジルせんべい。トマト色の鮮やかなパッケージに惹かれ、つい購入してしまいました。

 ひとくちサイズで食べやすく、軽い食感のおせんべいです。口の中で噛み砕くと、トマトとバジルとチーズの風味が広がります。ん? そうかこれはつまり、ピッツァ・マルゲリータ風味のおせんべいなんですね。わはははは。
 なんかしらんけど、思わず笑っちゃう味なんです。そりゃね、もっと材料を吟味してコストをかけて、本格派のマルゲリータ風味を再現した高級菓子にすれば、なんかのコンクールで入賞を狙うのも、たぶん可能ではありますよ。
 でも、この商品はこれでいいんです。気軽に買えるお値段で、それっぽさを出せてて、けっこうおいしいじゃん、よくできてるなあ、と思わず笑っちゃう、庶民感覚のB級おやつなんだから。

 行楽のおともといえば、缶ビールなんかもいいですね(運転しないならね)。こないだひさしぶりに、ちょっといい目のビールを飲みました。エビスの緑缶(ザ・ホップ)。普通のエビスの苦みはちょっとパンチがありすぎると感じてる人には、緑缶のほうがまろやかなのでおすすめ。
 プレミアムモルツってほとんど飲んだことがなかったので、こちらも飲んでみたところ、あれ、こんなうまかったかな、と驚きました。前からうまかったのか、リニューアルでうまくなったのかは定かでありませんが、たまには、新ジャンルとかいう安いニセビールでなく、ちゃんとしたビールを飲みましょうよ。

 お菓子とビール、あと行楽に必要なものといったら? そう、本ですよ。行楽のおともには、パオロ・マッツァリーノの楽しい本を、ぜひともよろしく。
[ 2012/04/29 22:22 ] おすすめ | TB(-) | CM(-)

悩めるお母さんのための読書案内が更新されました

 こんにちは。怒れる中年、パオロ・マッツァリーノです。ちかごろ、500ミリリットルのペットボトル飲料が、どんどん肥大化している傾向に憤っております。水とかお茶とかがリニューアルすると、いつのまにか550だとか600ミリだとかに増量されてます。お得感を演出して消費者にアピールしてるのでしょうけど、水ものって、容量が増えればそのぶん重くなるんですよ。100ミリ増えればおよそ100グラム重くなります。
 デジカメとかノートパソコンとかの開発者が、持ち歩く人の負担を少しでも軽減しようと、涙ぐましい努力と工夫を重ね、数十グラム単位の軽量化を実現した矢先に、ペットボトル飲料が重くなって彼らの努力をぶちこわすのです。
 なに? 買ったらすぐにひとくち飲めばいい? 庶民の知恵をありがとう。でも……飲むタイミングくらい、自分で決めさせてくれ!

 さて、話はがらりと変わりまして、というか、本日はこちらが本題なんですが、好評連載中の「悩めるお母さんのための読書案内」が更新されました。今回はゴールデンウイークも近いということで、『レジャーの誕生』をご紹介しました。名著ですね。社会史・文化史をやってる者で、アラン・コルバンさんを知らなきゃもぐりです。いま書店で買えるのはソフトカバー上下巻の新装版ですが、ちょっと見たかぎりでは、訳や内容は変わってないようなので、もし以前のハードカバー版が古本で安く出てたらお買い得ですよ。
[ 2012/04/20 21:52 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

とんきんずじゃないよ

 こんにちは。パオロ・マッツァリーノです。むかし撮ったデジカメ画像を整理してたら、興味深いものが出てきました。たぶん2006年ごろ、場所は渋谷か新宿だったはず。

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 この看板、いったいだれに読んでほしいんですかね。繁華街でたむろってるような若者たちは、「屯」という漢字を「たむろ」と読めないと思うんですよ。「これなんて書いてあんの? とんきんず? なんだよそれ、ウケる」
 もちろん漢字が読めない若者が英文を読めるはずもないし。ひらがなが混じっているということは、中国系ヤンキーに向けたメッセージでもなさそうです(中国語でも屯という漢字を日本語と同じ意味で使うかどうかは知りませんが)
 いずれにせよ、メッセージを伝えたい相手が読めそうにない看板では、なんの効果もなかったことでしょう。

sodaigomi.jpg

 こちらは2002年ごろ、韓流ブームがはじまる前の新大久保界隈で撮影したもの。ゴミ置き場の表示が4カ国語です。これはもう、多国籍の住民に対する表示なんだな、とすぐにわかります。
 いまはご承知のとおり、新大久保といえば、ブームのせいですごいことになってるみたいですけど、10年前に訪れた際にもすでに、韓国に来たのかと錯覚するほどに異国の雰囲気漂う街でした。
[ 2012/04/13 18:15 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)

歳の差婚の真実

実用・北朝鮮語講座

レッスン1:朝のあいさつ
「おはようございます」
「おはようございます」
「あれはミサイルですか?」
「あれは人工衛星です」

レッスン2:家族を紹介する
「彼は私の弟です」
「彼女はあなたの妹ですか?」
「いいえ、彼女は政府関係者です。ところであれはミサイルですか?」
「あれは人工衛星です」

レッスン3:プロポーズする
「愛してます。歳の差が30歳だけど結婚してください」
「それはミサイルですか?」

 こんにちは。歳の差婚には懐疑的なパオロ・マッツァリーノです。私40代ですけど、20代の女性とは、なんか微妙に話が合わないんですよねえ。毎日一緒にいたら、やっぱりミゾが広がりそうで……。それとも一緒に暮らすことでミゾは埋まるのか。
 そこで調べてみましたら、こんな資料がみつかりました。「夫婦の年齢差別にみた出生年コホートにおける離婚の発生率」(梶田悦子 他)。日本の人口動態統計をもとに、夫婦の歳の差と離婚率の関係を調べた論文です。
 結論だけいいますと、夫が妻より1歳から4歳年上の場合に、もっとも離婚率が低いという結果が出ています。それ以上歳の差が開けば開くほど、離婚率は高まるのだそうです。
 やっぱりか、といったところですかね。夫が数歳年上ってのが一番しっくりいくような感じがしますよね。
 ただ、この調査は20年以上前のものであり、いまもこの結果が当てはまるかどうかは、わかりません。計算式が妥当かどうかも、頭が痛くなるので私には検討できません。もし統計学が専門のかたで興味がおありならJournal@rchiveなどで論文を検索して読んでみてください。
[ 2012/04/04 10:09 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告