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『13歳からの反社会学』文庫版発売中、からの、犬の散歩への疑問

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。角川文庫版『13歳からの反社会学』は、そろそろ店頭に並んでることと思います。あ、そうか、店頭に並ぶってフレーズはネット書店だと使えないのかな。新商品リストに並びはじめました! 購入可能になりました! カートに入れられます! 絶賛ダウンロード中!
 なんかよくわからないけど、ぜひ、お買い求めください。
 私は先日、携帯ウォシュレットを買いました。旅行などのときに持ち歩いてどこでも使える便利な逸品です。その本体の注意書きに思いもよらない一文が書いてありました。「ノズルを体内に挿入しないでください」……まあ、いろんな趣味のかたがいますから、こうした注意書きも必要なのかと……。

 趣味の違いというと、犬派、猫派なんてわけかたをすることがあります。私は動物を飼うという行為そのものにあまり興味がなく、いきものを飼うなんて、ただただめんどくさいだけで益がないと思ってしまうのですが、しいて犬猫どちらかを飼えとなったら、猫派ですかね。なんか、エサさえやってほっとけば、勝手に家のなかで生きてそうな感じだし。
 犬は散歩させなきゃいけないってだけで、もう、論外。でもじつは、犬を毎日散歩させなきゃいけないってのは、科学的根拠のない迷信らしいのですよ。冬に豪雪になる国や地域では、実際、冬場は家のなかや庭で動き回らせるだけって飼い主もけっこういるようですし、その程度の運動量でもなんら問題ないみたいです。冬の運動不足で犬が死んだなんて話、聞いたことありますか?
 散歩させた場合とさせなかった場合とで犬の健康状態に明らかな差が出たとする実験・調査論文を探してみましたが、見当たりませんでした。やはり散歩必要説は学術的な裏付けのない迷信にすぎないのでは?
 散歩させるだけでもめんどうなのに、さらに理解できないのは、なんで散歩の途中でフンさせるのかってこと。家でフンさせればすぐに片付けられてラクじゃないですか。散歩中にフンさせたら、フン袋を持ちあるく手間、すくってフン袋に詰める手間、それを家まで持ちかえる手間、それを捨てる手間、と不合理の連続です。なぜゆえ、人生の時間の数パーセントを犬のフンのために捧げなきゃいけないのか?
 飼い主のほうは、犬の散歩中にもよおすことはないのですか? もしもそうなった場合、やはり袋に詰めて持ち帰り……
 すいません、もうこのへんでやめときます。
[ 2013/11/25 16:37 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)

「むかしはよかったね?」連載スタートです

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。今期のテレビドラマ、私のイチオシは『変身インタビュアーの憂鬱』です。ひさびさに三木聡ワールド炸裂。くっだらねえ~とかいいながら毎週見ています。三木さんの作品はハマると最高、すべるとだだすべり。90年代、三木さんが作・演出を担当してたころのシティボーイズのコントライブは、神がかり的におもしろかったのを思い出します。

 さてさて、私からのおしらせ。『新潮45』12月号から、連載がはじまりました。連載タイトルは「むかしはよかったね?」。
 昭和以前のむかしの日本はよかった、むかしの日本人は素晴らしい人ばかりだった、いまの日本と日本人はダメだ、いう言説にかたっぱしからメスを入れて検証してやろう、ウソにまみれた日本庶民文化史を正しい方向に導こう、きれいごとだらけに捏造された日本庶民文化史を正しく書き直そうというね、まあ、私のライフワークともいえるテーマです。
 で、届いた掲載誌を見たら、なんとも間の悪いことに、昭和礼賛特集が組まれてました。すっごいアウェー感。私以外の書き手で昭和イメージに疑問を投げかける記事を書いてるのは小田嶋隆さんくらい?
 連載第1回は季節感あふれる「ありがた迷惑、火の用心」。いまや市民の善意の象徴ともなっている火の用心の夜回り。それを批判してしまうというタブーにチャレンジ。
 火の用心の夜回りの拍子木がうるさい、町内会の当番でやらされるのは不愉快、あんなもんは無意味でなんの効果もない。ためしにこういったワードをネットで検索してみてください。こんな意見をいう人たちが、善意に刃向かう異端者・異常者として、いかに激しいバッシングにあっているかがおわかりになって驚くかもしれません。
 でもじつは、明治時代から火の用心は迷惑がられてたし、なんと昭和に入っても、警察が禁止令を出したこともあったなんて意外な歴史的事実をあきらかにしています。もちろん、いつものように、私は史料をもとに根拠のある事実だけを語っております。
 それにしても、前から不思議だったんですよ。「正義をかかげるようなヤツは信じるな」みたいなことを、文化人のみなさんはよくお書きになるじゃないですか。火の用心だの、最近流行りの防犯パトロールなんてのは、それこそ臆面もなく正義を前面に掲げてる活動なんだから、あんなもの信用するな、あんなことやってるのは偽善者だ、と批判されるべき対象のはずなのに、なぜか批判されません。
 若者の歩きスマホを批判するご年輩のみなさんが、二宮金次郎はなぜか批判しないのと同じ仕組みかな。
[ 2013/11/17 20:54 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

『13歳からの反社会学』文庫版が、もうすぐ発売です

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
 『13歳からの反社会学』角川文庫版の発売日は11月25日です(地域によって多少前後することがあります)。さあ、もうまもなくですよ。心と財布の準備はいいですかぁ?(やらしいプロモーションだな)
 表紙イラストは、朝倉世界一さんが、文庫バージョンを新たに書き下ろしてくれました。文庫版のほうが、内容イメージをシンプルかつストレートに示している感じがして、私はけっこう気に入ってます。単行本のも、もちろんよかったのですが。
 内容に関して、大きな変更があるのは「ぶらり国会図書館の旅」のところのみ。国会図書館のシステムや飲食施設が三年前とはかなり様変わりしましたので、現状にあわせて差し替えました。いまは利用するのに、利用者登録が事実上必須となってますので、はじめて国会図書館に行くときは、運転免許証などの身分証明書をお忘れなく。
 その他の部分は、単行本発売時に読者のかたから寄せられた意見や、校正者の指摘などを踏まえて細かい修正をほどこしてあります。
 これまで出した角川文庫版と同様に、電子書籍も出るはずなので。サイバーなかた(死語?)やITなかた(意味不明)は、そちらをどうぞ。とかすすめてる私が、電子書籍をどうやって買うのか読むのか、いまだによくわかってないんですけど。
[ 2013/11/14 18:37 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

ジュンク堂池袋本店でフェアやってます

 こんにちは、イタリアを政治利用しているパオロ・マッツァリーノです。ブンガブンガパーティーの最中に、パンツ一丁のベルルスコーニに手紙を渡したら、場をわきまえろとなじられました。なお、私じゃなくて、なぜかベルルスコーニのほうが辞職するようです。

 現在、ジュンク堂池袋本店4階にて、『ザ・世のなか力』で紹介した本を一堂に揃えたフェアをやっています。

ジュンクフェア


 やっていますとかいってますが、私も春秋社の担当者から教えていただいただけで、まだ見に行ってません。写真は春秋社の営業のかたが撮ったものを拝借しました。
 写真を見るかぎりでは、品薄ぎみであろう本までけっこう揃えてくださってるようです。さすがジュンク堂さん。ありがとうございます。
 『ザ・世のなか力』をお読みになって、この本おもしろそうだな、と思った本を、お手にとって見られるチャンスですので、近日中に東京へお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
[ 2013/11/07 17:08 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

近況報告

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。すっかりブログ更新をごぶさたしてしまいました。じつは引っ越しをしていたもので。公共機関からお店の会員サービスまで、どれだけ住所変更手続きしなきゃいけないんだよ、てな日々でした。
 その他、近況。
 毎年、秋ごろに単行本の新刊を出してきましたが、今年はずれ込みまして、次の単行本は来年になる予定です。すでに脱稿しておりますので、物書きの気持ちとしては、すぐにでも読者のみなさんに届けたい、読んでもらいたいところですが、出版社のスケジュールもありますので、しばしお待ちください。
 その代わりといってはなんですが、『13歳からの反社会学』の文庫版が今月末に発売されます。角川文庫です。こちらを読んで、年を越していただけると、来年の単行本がより楽しく読める趣向になっております。単行本をお持ちのかたは、軽く読み直しておくと、いいことあるかも。いや、ないかも(どっちだ)
 あと、今月から月刊誌で連載がはじまります。私としてはいつものように、史料に基づく正しい庶民史を楽しく語っているつもりなのですが、その真実が結果的に世間の正義やオトナの正義に毒を吐きかけるような内容になってしまうんですよね。というわけで、こちらもお楽しみに。
[ 2013/11/01 22:32 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告