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『偽善のすすめ』発売日決定、と関係ないけど健康法

 こんにちは、パオ汁ブシャー! パオロ・マッツァリーノです。なぜか日本では、キャラは自分の名前の一部を語尾につけてしゃべらねばならないようです。もしも私がゆるキャラになる場合、しゃべるときには語尾に必ず「リーノ」をつければいいってことですか。冷蔵庫の牛乳飲まずにいたら腐リーノ。

 私の単行本最新刊『偽善のすすめ 10代からの倫理学講座』の発売日が決定しました。
 2月12日発売予定となっております。地域によって多少前後するとは思いますが、そのころになったら、書店やネット書店をのぞいてみてください。もちろん、予約すれば確実に入手できるはずです。よろしくお願いします。

 さて、先日、なにか実践している健康法はありますかというご質問をいただきました。
 そもそも私は、そんなに健康的でも活力にあふれているわけでもないのですが、さりとて、不健康ということもありません。10年以上前に突発性難聴をわずらってから、片耳の聴力が低下したままなのですが、日常生活に困るほどひどくはありません。ただ、40すぎると、からだのあちこちにガタが来はじめてるのがわかります。
 じゃあ、なにか健康にいいことをしてるかというと、意識してやってることはないんです。
 はりきってカラダを鍛えようと、腕立てとかをやると、かえって肩や背中を痛めたりして裏目に出ることが多いので、筋トレのたぐいはほとんどやりません。
 食生活にもさほど注意してません。ただ、人にもよるとは思いますが、中年になるとだんだんシンプルなもの、あっさり系の食べものが自然と好きになってくるようです。
 白和えとか、おからとか、若いころはこんなもん食えるか、っていってたようなものが妙に食べたくなるんです。
 おやつもシンプルなものが好きになりました。くるみのむいたヤツ、塩味のついてないのとかポリポリかじったり。健康にいいとかじゃなくて、単にうまいから。甘いもの系だと、ウォーカーのショートブレッド。小麦粉と砂糖と塩とバターだけのシンプルな味。
 昼食時に街を歩いてて、ハンバーガー屋と立ち食いそばがあったら、迷わず立ち食いそばに入ります。20代のころは、週に一度はマクドナルドに行ってた気がしますけど、いまは、年に1回くらいかなあ。
 そういえば、こないだ池袋駅の東口を出たところにある、乱切りそばあずみという立ち食いそばに入りました。いまどき珍しい、本当にイスのない立ち食いで、すっごい狭い店なんだけど、味はなかなかのものでしたよ。
[ 2014/01/26 23:28 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

むかしはよかったね? 連載第3回

 こんにちは、吸引力の変わらないただひとつのパオロ・マッツァリーノです。
 連載「むかしはよかったね?」掲載の『新潮45』2月号が発売中です。
 今回のネタは「長くて短いクレーマーの歴史」。クレーマーという和製英語が登場したのはわりと最近のことですが、苦情をいう人はむかしからたくさんいたんです。デパートの三越は、明治時代、すでに苦情窓口を設けていて、それを新聞広告で大々的に宣伝してたくらい。
 10年ほど前に出た、クレーム対応コンサルタントが書いた本にはこんなことが書いてありました。「戦後、日本人の価値観が変わり、お国のためより家族や自分を重視する自己チューが増えたので近年クレーマーが増えた」。いけませんねえ、こんな根も葉もないデタラメを広めては。
 戦後に価値観が変わったといいながら、終戦から60年以上たった「近年」になってクレーマーが増えたというのは、潜伏期間が長すぎるでしょ。因果関係が成立してません。あきらかな論理破綻です。
 小学校から必修にすべきなのは英語教育でも道徳教育でもなく、論理学教育、論理思考力教育なのかなあとか考えてしまいます。
[ 2014/01/18 22:35 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

新刊『偽善のすすめ』発売予告

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。前回のブログで、新成人は大手出版社に就職して私に仕事をくださいなどと冗談を申しましたが、私は大手企業だけと仕事してるわけではありませんので、誤解のないよう。中小出版社とのつきあいも大切にしております。

 さて、おまたせしました、単行本新刊発売の予告です。タイトルは、
 『偽善のすすめ 10代からの倫理学講座』
 河出書房新社から、14歳の世渡り術シリーズの1冊として発売されます。
 発売日は2月中旬を予定しております。

 タイトルからわかるように、今回のテーマは「偽善」。
 いつもどおりの調査手法で、偽善の知られざる歴史を掘り起こし、統計なども加味して考察する、文化史・社会史・社会学の書となっております。
 世界で最初に他人の偽善を批判したのはだれなのか。
 日本で最初に偽善という言葉を使ったのはだれなのか。
 明治以降の日本で、偽善がいかにして嫌われ者になっていったのか。
 戦後、偽善の価値を見抜いた識者たちによる偽善擁護論がどんな顛末を迎えたのか。
 偽善を目の敵にしている雑誌とは。
 寄付は偽善なのか。
 真の偽善者とは? 善と偽善と独善はどうちがうのか?
 などなど、私も調べていて驚いたことばかり。

 サブタイトルには倫理学とついてますが、倫理学を意識して書いたわけじゃないんです。いろいろ考察を重ねたら、結果的にそういう感じになりました。
 これまでみなさんが抱いていた偽善観をひっくり返して差し上げましょう。偽善とはなにか、善とは、正義とは、そういったことを深く考えもせず、気安く他人を偽善者呼ばわりしていませんか。
 偽善をめぐる近現代の思想史・文化史が一望できる学術的内容でありながら、気軽に一気に読み通せるエンターテインメント本となっております。

 設定は『13歳からの反社会学』をゆるく引き継いでます。中学生の男女とパオロが、立ち食いそば屋兼古本屋のブオーノそばで、偽善についてさまざまな議論をしたり、パオロが偽善の歴史をレクチャーしたりする、私の作品ではおなじみの形式。
 今回登場する生徒は、亜美と豪太。亜美は『13歳……』の愛美の妹。豪太は留吉の後輩。キャラもゆるくつながってますが、独立したお話ですので、『13歳……』を読んでなくても、まったく問題はありません。亜美も豪太も一筋縄ではいかないこじらせキャラなので、パオロとの対話でどんな化学反応が起きるのか、お楽しみに。
 表紙イラストは、某マンガ家さんにお願いしました。って、べつに隠さなくてもいいのかな? まあ、これもお楽しみってことで。今回はじめて描いていただくかたなのですが、これまでとはまったくちがったビジュアルのパオロになりました。

 ということで今日はこのくらいで。詳しい情報は随時お知らせしていきます。
[ 2014/01/15 21:01 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

成人の日に贈る言葉

 こんにちは、夢にときめけ、なにかにきらめけ、パオロ・マッツァリーノです。『ルーキーズ』のセリフより。(うろおぼえ)

 成人式ということで、土曜日の夜でしたか、NHKで親世代と若者を集めた討論番組をやってました。私はほろ酔い気分で見てたんですが、議論が見事に噛み合ってないところがおもしろかったです。
 議論が噛み合わない最大の原因は、親世代の人たちがよのなかの現実をきちんと把握していないことにあるんです。結局は自分自身の成功体験だけの狭~い見識を「正解」と思いこんでいて事実を無視したイメージだけを語ってる。広く世間に目を向けないから、いうことが矛盾だらけになるんです。
 代表例が、番組中、何度となく呪文のように繰り返された「いまの若者はリスクをとろうとしない」という親世代の言葉。
 若者たちに、マジメに働けといっておきながら、一方でリスクをおそれてると叱る。あきらかに矛盾してるんで、これじゃあ若者たちもどういい返したものか、わからないでしょう。
 ランドセルメーカーのクラレが、小学生の親に、自分のこどもに将来なってほしい職業を毎年調査してますが、ほぼ毎年、一位は公務員です。自分のこどもには、最もリスクの少ない職業についてほしいと願ってるんです。
 で、よその子には、リスクをおそれるな! とバクチを勧めます。まあ、よその子なら、リスクを追い求めて失敗しても関係ないしね。仮によその子がリスクを追って起業して成功し、一流企業になってリスクがなくなったら、ウチの子を雇ってもらおう。そんな虫のいい考えが透けて見えます。
 ”いま”の若者はリスクをとらないというのも、完全にまちがった認識です。むかしから、役人や大企業志向の若者はたくさんいました。いや、正直いえば、だれだって、入れるものなら役所や大企業に入って、一生安泰、リスクフリーな暮らしをしたいと思うでしょ。むかしからずっと、みんなそう。
 松下幸之助はリスクをとって成功しましたが、ナショナルに就職した人のほとんどは、リスクを嫌って、大企業のナショナルに入ったのではありませんか。
 とかなんとか、テレビ見ながらつらつら考える休日でした。私自身、いまだに今後の人生、先行き不安です。まあありがたいことに、あすあさってに飢え死にするようなリスクはないけど、5年後、10年後の生活はまったく保証されてません。守りに入れないんですよ。攻めの人生を続けるしかありません。
 新成人のみなさん、大手出版社に就職して、10年後の私に仕事をください。よろしくお願いします。
[ 2014/01/13 20:03 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)

今年もよろしく、からの、毛の話

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。本年も、ブログ・書籍・雑誌連載など、もろもろよろしくお願いします。
 私ね、毛深いんですよ。新年の更新一発目からなにをいってるのだとお思いでしょうけど、毛深いんですよ。
 冬になると脚のすねとかが乾燥肌で粉をふくんで、ドラッグストアでクリーム買って塗ってみたんですけど、皮膚につくより、すね毛に吸収されてしまう量のほうが多い感じで、うまく塗り広げられなくて、あらためて自分の毛深さを実感させられました。乳液やローションみたいなタイプにしとけばよかった。
 この時期、肩とか首が痛むのは冷えのせいもあるんじゃないかってことで、めぐリズム蒸気の温熱シートってのも買いました。これ、とってもいいです。首の下のあたりに貼ると、熱すぎずちょうどいい塩梅のあたたかさが続きます。
 ただ、剥がすときに、肩毛が引っ張られて痛いんです。毛深いもので。ちなみに私の使っているATOKでは、「かたげ」で肩毛という変換候補は出てきません。そもそも肩毛という単語は日本語として存在しないのでしょうか? 精肉業界では、黒毛和牛肩ロースを略して肩毛と呼びます(これはウソ)
 アクセサリー類をつけるのが若いころからキライだったもので、腕時計もほとんど使ったことがありません。使うとしたら、皮のバンドにかぎります。メタルバンドだと、金具の隙間に腕毛(うでげも変換候補にないぞ)がはさまって痛いんですよ。
 いま腕にはめてるのは、静電気を放出するゴムバンド。これは先日、百円ショップで買ってみました。効果あるのかないのかまだよくわかりません。科学的にいうと、静電気の最大の原因は靴だというのは知ってます。靴底が電気を通しにくい材質だと、からだに静電気が溜まってしまうんです。だからといって靴を買い替えるってのも現実的ではないので。ん? もしかして、毛深い人は静電気が溜まりやすいとか?
 以上、毛深い人なら納得してくれる、毛深いあるあるでした。毛深いことには、そんなに深刻なデメリットはないのですが、じゃあメリットがあるかと考えると……なんだろうな。やっぱり、ないのかな?
[ 2014/01/08 17:50 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告