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SACDなんて要らない

 こんにちは、新党アルデンテ代表のパオロ・マッツァリーノです。いまいちばんの関心事は、みんなの党からみんながいなくなったら、「俺の党」に改名するのかどうかです。「俺のフレンチ」みたいで、そのほうが流行るかも。

 さて、わが党本部も引っ越しを機に、いろいろ余分なものを離党処分したのですが、そのなかのひとつがSACDプレーヤー。
 そもそもSACDってなに? って人も世間には多いんです。知ってるけど1枚も持ってない人が圧倒的多数を占めるはず。
 CDよりも音が良い次世代規格というウリだったのですが、なんで普及しないのかというと、普通のCDに比べ値段が数百円から千円以上高いのと、コピー防止のためリッピングできないから。そして、再生できる機器が少ないから。
 高くてコピーできない、どちらもメーカーにとっては利点ですが、ユーザーにとってはデメリットでしかありません(現在ではリッピングはやろうと思えばできるようですが、たいていのソフトはSACDとCDの二層ハイブリッドディスクなので、CD層のデータを普通にリッピングすればいいのであって、SACDデータをリッピングする意味がない)
 じゃあ、ウリの音質はどうなのよ? 少なくとも私にとってはほとんど感じられなかったし、多くの人が同様の感想を持つでしょう。
 SACDは音がいいというか、音がきれい。上品。だからクラシックには向いてるし、実際、市販されてるソフトの大半はクラシックです。
 ジャズだと、CDでは聴こえてくる、音のかたまりがぶつかってくるような熱気が、SACDだと薄れてしまいます。きれいで上品なジャズほどつまらないものはありません。
 しかもそういった音質差も、10万円以上する高級プレーヤーで再生しないと、普通の人にはわからないと思います。私自身、10年ほど前に買った、3万円くらいでDVDもSACDもCDも再生できるパイオニアの格安ユニバーサルプレーヤーでは、明らかに普通のCDのほうが音がいいと感じました。その後買った8万円のデノンのSACDプレーヤーで、SACDのほうが若干いいかな、というくらい。お店で高いプレーヤーとアンプ・スピーカーで試聴して、ようやくちがいがわかりました。
 お金をかけないとメリットを活かせないなんて、そんなメディアは、はっきりいって失敗だと思います。
 そんなわけで、以前より安いCD専用プレーヤーに買い替えましたけど、なんの不満もありません。むしろCDをセットしたときの読み込みが早くていい(SACDプレーヤーはやや時間がかかる)
 だったらいっそ、CDはパソコンでリッピングして聴けば、CDプレーヤー自体、もう要らないんじゃないか? いずれそうなるでしょうね。パッケージメディア世代なもので、いまはまだちょっと抵抗があるけど。
[ 2013/12/09 21:48 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
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