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新刊『偽善のすすめ』発売予告

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。前回のブログで、新成人は大手出版社に就職して私に仕事をくださいなどと冗談を申しましたが、私は大手企業だけと仕事してるわけではありませんので、誤解のないよう。中小出版社とのつきあいも大切にしております。

 さて、おまたせしました、単行本新刊発売の予告です。タイトルは、
 『偽善のすすめ 10代からの倫理学講座』
 河出書房新社から、14歳の世渡り術シリーズの1冊として発売されます。
 発売日は2月中旬を予定しております。

 タイトルからわかるように、今回のテーマは「偽善」。
 いつもどおりの調査手法で、偽善の知られざる歴史を掘り起こし、統計なども加味して考察する、文化史・社会史・社会学の書となっております。
 世界で最初に他人の偽善を批判したのはだれなのか。
 日本で最初に偽善という言葉を使ったのはだれなのか。
 明治以降の日本で、偽善がいかにして嫌われ者になっていったのか。
 戦後、偽善の価値を見抜いた識者たちによる偽善擁護論がどんな顛末を迎えたのか。
 偽善を目の敵にしている雑誌とは。
 寄付は偽善なのか。
 真の偽善者とは? 善と偽善と独善はどうちがうのか?
 などなど、私も調べていて驚いたことばかり。

 サブタイトルには倫理学とついてますが、倫理学を意識して書いたわけじゃないんです。いろいろ考察を重ねたら、結果的にそういう感じになりました。
 これまでみなさんが抱いていた偽善観をひっくり返して差し上げましょう。偽善とはなにか、善とは、正義とは、そういったことを深く考えもせず、気安く他人を偽善者呼ばわりしていませんか。
 偽善をめぐる近現代の思想史・文化史が一望できる学術的内容でありながら、気軽に一気に読み通せるエンターテインメント本となっております。

 設定は『13歳からの反社会学』をゆるく引き継いでます。中学生の男女とパオロが、立ち食いそば屋兼古本屋のブオーノそばで、偽善についてさまざまな議論をしたり、パオロが偽善の歴史をレクチャーしたりする、私の作品ではおなじみの形式。
 今回登場する生徒は、亜美と豪太。亜美は『13歳……』の愛美の妹。豪太は留吉の後輩。キャラもゆるくつながってますが、独立したお話ですので、『13歳……』を読んでなくても、まったく問題はありません。亜美も豪太も一筋縄ではいかないこじらせキャラなので、パオロとの対話でどんな化学反応が起きるのか、お楽しみに。
 表紙イラストは、某マンガ家さんにお願いしました。って、べつに隠さなくてもいいのかな? まあ、これもお楽しみってことで。今回はじめて描いていただくかたなのですが、これまでとはまったくちがったビジュアルのパオロになりました。

 ということで今日はこのくらいで。詳しい情報は随時お知らせしていきます。
[ 2014/01/15 21:01 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告