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むかしはよかったね? 連載第3回

 こんにちは、吸引力の変わらないただひとつのパオロ・マッツァリーノです。
 連載「むかしはよかったね?」掲載の『新潮45』2月号が発売中です。
 今回のネタは「長くて短いクレーマーの歴史」。クレーマーという和製英語が登場したのはわりと最近のことですが、苦情をいう人はむかしからたくさんいたんです。デパートの三越は、明治時代、すでに苦情窓口を設けていて、それを新聞広告で大々的に宣伝してたくらい。
 10年ほど前に出た、クレーム対応コンサルタントが書いた本にはこんなことが書いてありました。「戦後、日本人の価値観が変わり、お国のためより家族や自分を重視する自己チューが増えたので近年クレーマーが増えた」。いけませんねえ、こんな根も葉もないデタラメを広めては。
 戦後に価値観が変わったといいながら、終戦から60年以上たった「近年」になってクレーマーが増えたというのは、潜伏期間が長すぎるでしょ。因果関係が成立してません。あきらかな論理破綻です。
 小学校から必修にすべきなのは英語教育でも道徳教育でもなく、論理学教育、論理思考力教育なのかなあとか考えてしまいます。
[ 2014/01/18 22:35 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告