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不要品回収にご用心

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
 不要品回収業者ってのがよく来ませんか。たいていは白の軽トラで「ご家庭でご不要になりました家電品、パソコン、なんでも回収します。壊れていてもかまいません」とかなんとかいいつつ。
 あれね、ぼったくられることがあるので、気をつけたほうがいいですよ。
 以前、プリンターを買い替えたんです。そうしたらタイミングよく不要品回収のクルマがやってきたので、古いプリンターを持ってってもらおうと、呼び止めました。
「これ、持ってってください」
「1000円になります」
「えっ? お金取るの?」
「はい。こっちも商売なんで」
「金取るなら、いいよ」
 と追い返して、有料だけどしょうがないなと、市の粗大ゴミ回収に電話しました。
「プリンターなんですけど、いくらですか」
「370円です」
「……えーっ?!」
 市の粗大ゴミ回収に出せば370円で済むものを、あの業者、1000円も取ろうとしやがった。あの業者の野郎、完全なぼったくりですよ。
 あとで調べたところ、意外なことがわかりました。その手の不要品回収業者はすべてもぐりの業者なので、利用しないようにと市が呼びかけていたんです。不要な家電品などを回収する商売は産業廃棄物処理とみなされるので県などの認可が必要で、しかも、認可を受けた業者がクルマで回収をしてまわることは禁止されているのだとか。つまり、クルマでまわってくる業者はすべて、認可を受けていないもぐりであると。
 このへん、自治体ごとに対応は異なるのかもしれません。私が以前住んでたところでは、そうだったんです。
 よく考えてみると、回収するときに業者側が金をとるってのはアヤシいんです。無料で回収するのなら、その品物を転売して利益を出す必要があります。だから、回収した品物はほぼ確実にリサイクルされてるわけです。
 ところが回収時に1000円取ってしまえば、その品物を山林に不法投棄しても1000円の儲けです。もちろん転売すればさらに儲かりますけど、転売する手間に見合った儲けが出ない品物ならば、不法投棄という安易な方法を選ぶ可能性はじゅうぶんにありますよ。もぐりでやってるような連中に、順法精神など期待するのはムダですから。
 この件、あまりテレビニュースなどでは取りあげてない気がします。みなさんも、ぼったくりにあわぬよう、お気をつけください。
[ 2014/11/12 20:17 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

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