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議員報酬額の決めかたをご提案します

 ナポリ三区の有権者のみなさま、こんにちは。新党アルデンテ代表、パオロ・マッツァリーノでございます。
 と、選挙の時期の恒例、マニフェストでみなさまのご機嫌をうかがいます。今回はなにかと問題になる、日本の議員の報酬(歳費)についてわが党からのご提案を。
 議員報酬が多すぎるという人もいれば、少なすぎるという人もいます。舛添さんがセコいことやったのがバレて都知事を辞めたのは記憶に新しいところですが、もし、都知事の給与が倍だったらどうだったのか? 舛添さんはそれでもまったく同じことをしてたことでしょう。使い切れないほどのカネを持ってる大富豪でも、タックスヘイブンとかで税金逃れをしてますからね。収入の多寡に関係なく、セコい人はセコいことをするんです。逆にいうと、議員報酬を半分にしたとしても、悪いことをする議員が増えることはないと思います。
 今回は、総理や知事はべつにしまして、一般議員の報酬額を決める方法を2案ご用意しました。

 ひとつは、以前にもいいましたけど、国民・市民の平均年収と同じ額にするというもの。国会議員なら日本国民の平均年収、都道府県議会議員なら、それぞれの県ごとの県民平均年収、市町村の議員なら市町村民の平均年収。
 これだと国会議員で年俸400万円台になるはずです。その代わり、その年俸は無税とします。なにに使ってもけっこう、領収書などを提出する手間も省けます。あとは、議会開催日ごとに交通費とお弁当代くらいは出しますか。経費として支給してもいいのはそこまでかな。それ以外の経費は一切なしってことで。
 報酬額は毎年見直されますので、景気の良し悪しを自分の報酬の増減で実感することができます。もし報酬額に不満なら、口先だけでなく景気を良くしてみんなの収入が上がるように努力すればいいだけの話です。

 そんな生ぬるい改革では不満ですか? そんなはした金じゃとても議員活動はできないよ、と泣きごとをいう議員もいらっしゃることでしょう。でしたら、もうひとつの方法をご検討ください。
 その方法とは、自己申告制です。選挙に立候補の届け出をする時点で、年俸をいくら欲しいかをあらかじめ申告していただきます。その額は、選挙ポスターや選挙公報などにも明記してもらいます。当選したあかつきには、その申告額をそのまま差し上げます。ただし、それ以外の経費、ボーナスは一切払いません。すべて込み込みという前提で、希望年俸額を申告してください。
 えっ、そんなことしたら、1億円欲しいってやつが当選したら1億払うことになるじゃん! そうですよ。でもそうなったとしてもそれは有権者が認めたのだから自分たちの責任です。自分たちの税金からその報酬が払われるのです。だからこそ有権者のみなさんは、希望報酬額がその候補者の実力に見合うかどうかを真剣に考えて投票しなければいけなくなります。
 どうです、有権者にとっても投票がエキサイティングなものになりそうだし、政治家にとっても、報酬額の不満を解決できるチャンスになります。自己評価が過大な議員は、欲ばって高い報酬を申告したために落選する可能性もあります。かといって、安くすればいいともかぎりません。金持ちの売名か、などと有権者にそっぽを向かれることもありえますから。
 いずれにせよ、政治家のコストパフォーマンスを見直すいいきっかけになることは、まちがいありません。
[ 2016/07/04 09:54 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

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怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

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コドモダマシ(文庫)

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続・反社会学講座(文庫)

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反社会学の不埒な研究報告