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文科省の検定方針に沿った道徳エピソードを考えてみました

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
 文科省が道徳教科書に求める検定方針に沿って、あいさつをする、国や郷土を愛する、伝統を大切にする、いじめをなくす、高齢者に感謝する、をすべて含む道徳エピソードを考えたら、こうなりました。

※以下の文章はフィクションですが、とても不謹慎でブラックな笑いが含まれますので、そういうのが嫌いなかたは読まないでください。


 ケイタくんは学校で、同級生にいじめられてます。でも、いじめっこたちはオトナの前では明るいよい子を演じてるので、先生も親もいじめが行われている事実にまったく気づいてません。
 ケイタくんの学校では、毎朝、集団登校の列を作ってみんなで登校します。いじめっこたちは、ケイタくんの10メートルくらい先を歩いていて、こどもたちを見守るオトナに「おはようございます!」と笑顔で元気にあいさつし、愛想を振りまいてます。
 と、そのときです。うしろから走ってきた国産車が急にスピードをあげてケイタくんの横を通り過ぎたかと思うと、次の瞬間、登校児童の列に突っ込み、民家の塀に激突して止まりました。
 国産車を運転していた和菓子店のおじいさんは、前の晩、日本の伝統芸能のひとつである長唄の師匠をしているお妾さんの家に泊まり、朝帰りする途中だったのです。経済的に成功した男性がお妾さんを持つのは、教育勅語と同じくらいむかしから存在する日本の伝統文化です。
 おじいさんは夜遅くまで三味線や唄の練習、その他をしていて寝不足だったので意識がもうろうとして、ブレーキとアクセルを踏み間違え、事故を起こしたのでした。
 ケイタくんをいじめていた子たちは国産車に跳ねとばされ、病院へ搬送されていきました。
 ケイタくんは、高齢者に感謝しました。
[ 2017/04/01 17:21 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

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