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誤解二題

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
誤解その1。
 「鵜呑みにするな」という言葉を誤解してる人がいるようです。根拠のない話をたやすく信じてはいけない、というのが、「鵜呑みにするな」の正しい意味・用法です。
 ところが、こちらが根拠をあきらかにして主張してるにもかかわらず、「鵜呑みにしてはいけない」などという人がいます。それだと単なるイチャモンだし、反則です。
 根拠があきらかなのに、自分の気にくわない事実を信じたくないから鵜呑みにしないというのは、強情張ってるだけの愚か者です。

誤解その2。
 私は日常生活での「昔はよかった」はありえないといいましたけど、古いものをすべて否定してるわけじゃありません。趣味の世界にかぎって、それを楽しむのならアリだと思ってます。
 たとえば、観光地でSLを走らせてそれに乗りに行くってのはアリです。でも、都会での毎日の通勤がSLだったらイヤでしょ。ススで黒くなるし、冷暖房のない列車なんて、もう考えられません。
 ここ数年、LPレコードが再評価されてますけど、レコードで音楽を聴くのはアリです。レコードの音には独特の味わいがありますから。
 でもだからといって、CDもデータ再生もすべてやめてアナログレコードだけの時代に戻れといわれたら、それは絶対イヤですよ。
 たまにマニア気取りなのか、昔の音楽や映像作品だけをベタ褒めして、今の作品をまったく評価しない人がいますけど、それは違いますよね。新しい作品にだって、いいものはあります。
 趣味の世界では、昔「は」よかったではなく、昔「も」よかった、という態度が望ましいのでは。
[ 2017/06/18 20:58 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告