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映画瓦版がなくなるかも?

 こんにちは、堀越二郎です。ウソです。パオロ・マッツァリーノです。
 ジブリアニメはテレビでやると一度は観ます。いちばんおもしろかったのは『ラピュタ』ですね。といっても、一度しか観てないし、アニメというジャンルにさほど思い入れも知識もないので、私の鑑賞眼はあてになりません。
 他に印象に残ってるアニメ映画というと、『河童のクウの夏休み』……でしたっけ? タイトルすらうろ覚えなのに、印象に残ってるとはいえないだろ、とつっこまれそうですが、あれはよかったという印象だけは残ってます。
 あと、だいぶ前に観たんですけど、たしかフランスのアニメで『ベルヴィブ・ランデブー』とかいうやつ。たしか婆さんが孫だか息子だかを救いに行く大冒険みたいな内容で、たしかほとんどセリフがなかったんじゃないかと。たしかたしかって、全然たしかじゃないけど、おもしろかったので、気になったらチェックしてみてください。こんなすかすかな情報じゃ気になるわけがない? やっぱり私のアニメ評はあてにしないで。

 あてになる映画評論といえば、ネットに「映画瓦版」という映画批評サイトがあるんです。服部弘一郎さんという映画批評家のかたが個人で運営されてまして、かなり前から存在するんで、ご存じのかたも多いのでは。
 それこそアニメから古典の名画まで、幅広いジャンルの映画を批評されてます。エンタメ作品の批評サイトなら他にもたくさんあるんですが、わりとシリアスなドラマ系の映画や文芸系の小難しい作品まで熱心に取りあげてる人はなかなかいません。
 私もたまに閲覧してます。この映画、私はこう解釈したけど、いまいちよくわからん。他の人はどうなんだろ? と思ったときに、まっ先に「映画瓦版」の批評を読むことにしてます。服部さんの批評は、たとえ自分の意見と異なっていても、なるほどそういう見かたもあるのかと納得できるんです。
 これが他の批評サイト――たとえばよく検索でひっかかるのだと「超映画批評」ってのがあるんですが、ここの批評は、読んでみて自分と意見が異なると、こいつ、なんもわかってねえな、人間の見かたが浅いんだよ! などと腹が立つことが多かったので、読まないことにしています。
 なんなんでしょうね、この差は。もちろん「超映画批評」が好みにあう人もいるのでしょう。私の個人的感覚や趣味とはあまりあわないというだけのこと。私は「映画瓦版」のほうにシンパシーを感じるし、批評としてのレベルも高いと思ってます。
 さて、そんな「映画瓦版」なんですが、先日久しぶりに訪れたら、今年いっぱいで閉鎖するかもしれないと、哀しい予告が書かれてました。
 運営費をまかなうために有料のメルマガを発行し、その購読者が一定数に達しなかったら閉鎖するとのこと。でもそのメルマガ、毎週525円かかるんですよ。さすがに私もその金額は出す気になれません。私はこれまで、有料のメルマガを購読したことがないし、閲覧するのにお金がかかるサイトに登録したこともありません。
 中身の充実したサイトが消えてしまうのは残念この上ないのですが、情報をただで得ようというのも、本来は虫のいい話なのかもしれません。カネ出さないくせに、存続してくれ! とお願いするのは、閉店セールにだけ駆けつけて名残を惜しむ客みたいで勝手ですよね。まあ、わかってはいるんですが……。
[ 2013/07/27 08:51 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告