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24時間テレビは見ないのですが

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。トイレの電球をLED電球にしてみました。寿命は40000時間だそうです。トイレの明かりを点けてる時間なんて、1日にせいぜい30分といったところ。てことは80000日使える? 200年以上? もう一生、トイレの電球交換しなくてもいいのかぁ……壮大なロマンを感じます。

 さて、毎年この時期恒例の24時間テレビ。あれにケチつける人が出るのも、毎年恒例です。
 出演タレントがギャラをたくさんもらってるのは偽善だ! なんてのが定番の批判ですけど、仮にギャラもらってるとして、それによって、だれか損害を受ける人がいるのでしょうか?
 べつにだれも被害を受けてないなら、いくらギャラもらおうがいいんじゃないの。それが不愉快だと思うなら、寄付しなければいいんだし。
 ただ、これは憶測でしかないけど、形式上ギャラが発生しても、そのぶん全部寄付してるんじゃないかって気がしますけどね。そういうかたちの寄付でさえ、おおっぴらにやると偽善だのなんだのとまたいわれるから、ないしょにしてるんじゃないかと。
 24時間テレビにいちゃもんつけてる人たちは、ナイーブな人なんでしょう。感動的なルポやドラマを見て、寄付をしない自分になんか引け目を感じちゃう。だからこそ、批判せずにいられないんでしょうね。
 寄付なんてものは、するもしないも個人の自由なんですから、寄付しないことをうしろめたく思う必要など、まったくないんですよ。感動するかどうかと寄付するかどうかはべつなんだから。
 ちなみに私は、これまで24時間テレビをまともに見たことはないし、募金したことも一度もありません。まったく関心がないんです。だからといって私はなんの損害も被害も受けてないんですから、あんな番組やめろ、ともいいません。好きな人だけ見ればいいし、趣旨に賛同する人だけ募金すればいい。
 テレビを見ることも寄付も強要してないのだから、あの番組のやりかたはとてもフェアです。
 ところで日本では、いまだに町内会とかで共同募金などを半強制的に取り立てているところがあると聞きます。一戸当たりいくら出せみたいに。
 これでは恐喝ですから、偽善どころの騒ぎじゃない、明らかに犯罪です。このやりかたは戸別割り当てといいまして、1960年代からすでに社会問題になってました。当時から厚生省が戸別割り当てをやめるよう指導してたようですが、なんで厚生省? 違法行為なんだから、警察庁が取り締まるべきなのに。
 フェアなやりかたで寄付を募っている24時間テレビが批判されて、半強制的に募金を取り立ててる町内会が50年以上も野放しだなんて、日本人の倫理観のねじれ解消はいつになることやら。
[ 2013/08/25 21:00 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告