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土下座の歴史とか、ドラマのこととか

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ブログの更新がちょっと遅れました。コンビニのアイスクリームケースで寝てたら、ついつい寝過ごしちゃったもので。
 ホントのところは、いろいろとヤボ用に追われていただけです。べつに健康不安とかではありませんし、セクハラで謹慎してるわけでもないし、次男が捕まったから二度目の夏休みをとったわけでもありません。
 芸能人や有名人が、ブログやツイッターを熱心に更新しすぎるのも良し悪しですよね。そういう人がたまに更新しないと、なんかあったのか? とすぐ勘ぐられます。ほどほどにしとくのがいいのでは。

 さて、現在発売中の『週刊朝日』に、『半沢直樹』と土下座についての記事が載ってまして、私もコメントを求められました。なにしろ、土下座の歴史について詳しく調べて書かれた資料といえば、おそらく現在のところは、拙著『パオロ・マッツァリーノの日本史漫談』が日本で、いえ、世界で唯一のものですから。
 ネットで検索しても、土下座の歴史についての情報は、ちょぼちょぼしか引っかかりませんので、土下座について知りたければ、まずは『日本史漫談』をお読みいただければと。
 なんか急に、ずんの飯尾さんのネタ風にいってみたくなりました。
 あ~あ、オレの本も半沢人気に乗っかって、10倍売れねえかなあ。
 あ~あ、オレの本も滝川クリステルがプレゼンしてくんねえかなあ。

 それにしても、いまやテレビドラマといったら、『半沢直樹』か『あまちゃん』か。それ以外になにかドラマやってたっけ? ぐらいの勢いです。
 たしかにどちらもおもしろいから、順当な評価といえましょう。『あまちゃん』のノリはもっと好き嫌いがわかれるかと思いましたけど。クドカンさんの脚本作品は、つねに好きか嫌いかわかれるんです。それでいい、というか、そこがいい、というか。私は『ぼくの魔法使い』と『少年メリケンサック』が好きですね。

 あとは『Woman』も評価が高いみたいですが、私は初回の途中まで見てやめてしまいました。『Mother』もそうだったので、坂本裕二さんの脚本とは相性が悪いのか? でも、放送当時見なかった『それでも、生きてゆく』は気になってたので、先日、DVDレンタルしました。
 なんで当時パスしたかというと、数年前に少年犯罪の加害者・被害者家族を描いた『アイシテル 海容』という秀作があったので、同じテーマのドラマはもうおなかいっぱい、って感じだったんです。
 DVDで見たら、圧倒されました。最初1枚だけ借りたけど、残りはまとめて借りて一気見です。『アイシテル』とはまったくべつの切り口、方向から描いてるので、同じテーマでもかぶってるところは一切ありません。
 テーマがテーマだけに、倫理・道徳的な拒否反応を示すかたもいるでしょうけど、『それでも、生きてゆく』はまぎれもなく、ドラマ史上に残る傑作だと私は断言できます。
 恋愛ドラマでもある点がいいんですね。サスペンス的な山場は最終回の前の回でほぼ終わらせておいて、最終回は主役ふたりの不器用でせつない恋の行方を丹念に描いてるんです。そこにやられました。ありえない設定だとばっさり切り捨てられたらそれまでだけど、ありえない恋模様にこれだけ現実味を持たせられるのは、脚本家の力量ですよ。
[ 2013/09/11 18:19 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告