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新連載のおしらせ

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。いまだカゼが抜けず絶不調続行中ですが、新連載のお知らせだけはしておかねば。
 春秋社のサイトWeb春秋にて、『会社苦いかしょっぱいか 社長と社員の日本文化史』の月一連載がはじまりました。
 ビジネス版の昔はよかった病みたいな感じで、過去の日本史、文化史を洗い直してみようという企画です。おたのしみに。

 書籍化する際に参考文献一覧をつけて、加筆訂正もする予定ですが、宮尾すすむの「ああ日本の社長」に関して、より正確な放送期間がわかりましたので、ここでちょっとだけ補足情報を。
 1981年からはじまって、89年9月でいったん終了しているんですね。そして97年4月に復活して、99年8月まで第二期が放送されました。ただし、一期目は新聞のテレビ欄でも華々しく最終回が告知されているのに対し、二期目は以前ほどの人気を得られなかったようです。99年5月くらいからは、放送されてたけどテレビ欄にコーナー紹介がありません。最終回も告知されてないんです。
[ 2016/04/05 17:30 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

10月発売の新刊予告

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。いつのまにかシルバーウィークなんて言葉がゴリ押しされちゃってますけど、いかがお過ごしでしょうか。私は人混みや行列は苦手です。連休はどこも混むので観光地にも繁華街にも出掛けず、もっぱら家でテレビと本、ときどき音楽。

 『「昔はよかった」病』の余韻も冷めやらぬなか、本日は、来月発売になる新刊の予告です。自分の本の宣伝ばっかりでしつこいといわれるかもしれませんけど、出版社は基本的にベストセラー作家の本しか宣伝してくれません。私のようなB級・C級ライターは自分で宣伝しないとね。
 3か月で次の本が出るのは私としては珍事なのですが、特別がんばって執筆したわけじゃありません。書き上げたのは半年前です。
 新作は、すでにネット書店などでは予約がはじまっているようですが、10月7日発売予定の『エラい人にはウソがある 論語読みの孔子知らず』(さくら舎)
 さくら舎という出版社はごぞんじないかたも多いかもしれませんが、会社として独立する前、大和書房の社内で編集プロダクションみたいな活動をしていたみなさんです。そのときに私は『日本列島プチ改造論』でお世話になりましたので、今回は2度目の仕事なんです。

 『エラい人にはウソがある』はサブタイトルにもあるように、孔子と『論語』を文化史・社会史の視点と手法を使って読み直してみよう、評価し直してみようという企画です。歴史的に正しい孔子、ありのままの孔子、がテーマです。

 日本のみなさんは学校の漢文や歴史や道徳の時間に、孔子は古代中国のエラい思想家であり、『論語』は孔子のありがたいお言葉が詰まったとてもありがたい本なのだと教えられます。エラい人のありがたい教えなので、くだらないなどと批判するのは失礼だとされます。
 これこそが儒教道徳のイヤラシさ。エラい人はエラいのだ。年長者や先人はエラいのだから批判はまかりならぬ、と自分たちの主義主張を強引に正当化するんです。
 いまの日本社会を作った先人やお年寄りに感謝しよう、なんてのも、儒教道徳に基づいた一方的な主張です。先人やいまの年寄りが、いかに日本社会をぶち壊してきたかという暗黒面について指摘すると怒られるのです。
 そういうわけで、孔子や『論語』も批判をまぬがれてきたのですが、歴史的に検証すると、孔子がエラい人だったことを示す証拠はひとつもありません。日本で一般に知られている孔子の輝かしい経歴や武勇伝は、ほとんどが後の世の信者による捏造です。歴史家が事実と認定したことは、ごくわずかしかないんです。そのわずかな真実をつなぎ合わせると、孔子の意外な実像が見えてきます。
 そもそも孔子は思想家ではないし、儒教の祖でもありません。大司寇という、法務大臣兼防衛大臣のような高い地位についていたというのも、作り話であるとほぼ確定。
 じゃあ、孔子は何者だったのか? 歴史的事実から、私がもっとも実態に近いと思うのは、「葬祭ディレクター」か「宮廷マナーコンサルタント」、もしくは「マナー講師」です。
 葬祭マナーの専門家にすぎなかった無名のおっさんが、なにを血迷ったか「中国の王に、オレはなる!」と宣言し、妻子を残して弟子たちと仕官先を探す大冒険の旅に出たものの、だれからも相手にされず、失意のまま生涯を終えたという、なんともはちゃめちゃで哀しい物語。それが孔子の真実です。
 知らないことを質問されると知ったかぶりで切り抜けようとする孔子(しかもバレるし)
 出世した弟子に嫉妬して、いじわるなことをいう孔子。
 そのくせ、弟子に面と向かって強く叱ることができず、陰口をいう孔子。
 ちっともエラくないどころか、かなりのポンコツおじさんなんだけど、徹底した非暴力平和主義を貫いた人でもありました。孔子は弟子を叩いたりしませんし、死刑も戦争も否定しています。戦乱の世のまっただなかで平和主義を唱えていた勇気だけは、私はとても買っているのですが、そんな孔子の気骨ある一面は、これまでほとんど語られてきませんでした。
 そのほか、江戸時代前半まで孔子はほとんど知られてなかったことや、渋沢栄一の業績が『論語』の思想とはまったく無関係だったことなど、儒教信者が隠してきた数々の真実をあかるみにし、孔子と『論語』のイメージがガラリと変わることうけあいの新作、『エラい人にはウソがある 論語読みの孔子知らず』。ご期待ください。
[ 2015/09/22 09:55 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

近況など

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。オリンピックとラーメンには、まったく興味がありません。世間と自分の温度差をもっとも感じるのが、この2点。

 アマゾンで買い物したことがない、ってのも、いまどきの世間の感覚とズレてるのでしょうか? そういうわけで、『「昔はよかった」病』がアマゾンで長期欠品になってるよといわれてのぞいてみたら、ホントだ。え、3~5週間待ちなの? ウソでしょ。数量限定のこだわりチーズケーキかなんかとまちがえてんじゃないの?
 おかげさまで売れ行きも好調とのことで、先日増刷してもらえましたので、アマゾン以外の書店では普通に買えるはずなんですけどね。出版社の話ですと、アマゾンは独自の仕入れをしているらしく、出版社も営業をかけられず、動向がよくわからないらしい。へえー。不思議な企業文化なんですね。

 半年前に脱稿して預けておいた単行本の原稿がようやく出版されることとなりまして、いま校正作業が進行中です。
 もう出版社のほうが新刊情報を流しているようなんで、ナイショでもなんでもないのですが、今度のテーマは中華です。孔子と『論語』をいつもの私の流儀で歴史や文化面など、これまでとちがう角度から解剖したらどうなるか。
 孔子がいかにポンコツおじさんだったか、という観点から、学校で習うイメージをぶち壊すようなことを書いてるので、またきっと、怒る人が出るんだろうな。
 解釈だけでなく、日本の『論語』受容の歴史など、文化史の意外な事実で外堀から攻めてたりもしますので、これまでとは異なるおもしろさを提供できていると思います。本の発売は10月を予定しています。詳細が決まりましたら、またお伝えします。
[ 2015/09/02 23:06 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

『「昔はよかった」病』いよいよ発売です

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
 直撃はまぬがれた関東でも、台風のせいでときどきザーッと雨が降ってきて、気温も湿度も高く、息苦しくなる気持ちの悪い気候です。暑いのが苦手、夏が苦手な私にはこたえます。
 そんななかではありますが、新潮新書『「昔はよかった」病』がいよいよ本日17日発売です。
 ネットでお買い求めのみなさんには天気はあまり関係ないでしょうけど、書店でお求めのみなさんは、お足もとの悪いなか、そして、『火花』を求めるお客さんでごった返すなか、足を運んでいただきありがとうございます。

 本になって読み返してみると、いつもの自分の文章に比べて改行が多いなあと感じました。これは雑誌連載だったからです。おそらく早く読めるようにとの配慮なのでしょうが、雑誌は1行の文字数を少なくしてあります。だから改行しないままずっと続けると、活字のカタマリみたいになってしまいます。それで頻繁に改行してしまいがちなんですが、見た目優先で改行してしまうから、結果的に日本語の文章では、段落というものの意味がなくなってしまってるんですよね。

 例によって、左の著作一覧の表紙画像をクリックすると、著書紹介ページへとリンクしていますので、よかったらご一読を。
 安心してください。クリックしても購入を迫るページに飛ぶわけではありません。私は自分のサイトやブログに広告みたいのは入れてません(FC2が自動的に入れてしまうものはべつとして)
 もし、私がアフィリエイトとかをはじめたら、ああ、いよいよ生活が苦しくなったんだな、と思ってください。

 今作も、あたりさわりのありまくる内容となってますので、賛否両論出るとは思います。これまでの経験上、私のことを評価している人は、有益な指摘をしてくれます。ここはこういう史料もあるけど、どうなのか、とか、反論するにしても具体的にしてくれるんです。
 ところが私を嫌ってる人たちは、精神論的な批判や、的外れなケチをつけるばかり。たとえば、こないだ少年犯罪の実名報道についてブログに書いたときも、私の主張に真っ向から反論できないもんだから、悔し紛れにミドルネームについての記事にケチつけまくって私をやっつけたつもりになってるヤツらがいましたし。
 まあ、今作も大量の情報が詰まってますから、どこかにケチつけようとすればいくらでもつけられるでしょ。こんなに情報が濃縮されて詰めこまれてる新書はあまりないということだけは自負してます。
 とはいえ、いつものように私は極力レビューを読まないことにします。どうか私に遠慮せず、ご自由に感想を述べてください。
[ 2015/07/17 14:30 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)

『「昔はよかった」病』発売予定日と電子書籍について

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
 新潮新書の新刊『「昔はよかった」病』の発売日は来週、7月17日の予定となっておりますので、よろしくお願いします。週末に入手しますと、連休に読んで楽しめます。
 自分で書いたものなのに、校正のゲラをチェックしながら、ついつい読みふけりそうになってしまいました。やっぱりおもしろいよなあ、なんていうと、自画自賛を毛嫌いする人たちから叩かれますけど、自分がおもしろいと思えないものを他人に買ってもらおうって了見のほうが失礼でしょ。私は本を出すときにはいつも、おもしろいので読んでください、と本気で心の底から思ってます。自分の本は、100年後の人が読んでもじゅうぶん参考になるし、おもしろいはずだと自負してます。
 いま私は調べものをする過程で明治・大正時代の本や新聞を読んで、むかしにもこんなことをちゃんと調べて書いてた人がいたんだな、と無名の書き手の仕事に感心することがあります。私がいまやってる仕事も、100年後の調査員にそう思ってもらえるようでありたいのです。

 ところで、新潮新書の電子書籍版ですが、紙の本の発売から半年後に出ることになってるそうです。
 電子書籍について以前聞かれたことがあったのですが、答えそびれてました。私の本は、電子版があったりなかったりまちまちなのですが、それは出版社の方針の違いによります。私自身は、自著の電子書籍版の発売を出版社にすべて許可してあります(単行本の『反社会学講座』や『プチ改造論』など、すでに絶版のものはべつとして)
 許可したはず……ですが、わからないな。古い契約だと、契約書に含まれてない可能性もあるので。
 出版社によって、電子書籍に熱心なところとそうでないところがあるので、その方針によって、電子版があったりなかったりするわけです。もし、この本の電子版が欲しい、というご要望がありましたら、出版社にリクエストすると出してもらえるかもしれません。
[ 2015/07/06 21:11 ] おしらせ | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

日本列島プチ改造論

コドモダマシ

反社会学講座(文庫)

つっこみ力

反社会学の不埒な研究報告