こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。

本ですか?

いえ、これは……

紙製の3枚組CDパッケージ。
エロール・ガーナー「コンサート・バイ・ザ・シー コンプリート」

CDの出し入れが非常にしづらい。

デカくて棚に入らないよ! 北野天満宮で買った牛の文鎮も迷惑そう。
海外では、紙製スリーブにCDがもろ挟んであるタイプのパッケージがけっこうあります。


ハリー・アレン、ヤン・ラングレン「クワイエットリー・ゼア」
ボブ・マクヒュー「ピュア・イマジネーション」
サイズが通常と異なるのは困るけど、デザイン的にはなかなかおもしろいでしょ。でも日本ではこういうのはほとんどありません。ガーナーのCDも国内盤は普通のプラケース仕様です。
理由はたぶん、CDに傷がつきやすいから。この手の輸入盤では、新品でも盤面に細かい傷がついてることは珍しくありません。輸送中にこすれたりするからでしょう。日本だと、新品にちょっとでも傷がついてようものならクレームの対象になってしまいます。海外の人はおおらかですね。
ところでCDの内容ですが、エロール・ガーナー、何年ぶりかで聴きました。たまに聴くとおもしろいけど、ずっと聴く気にはなれません。ジャズの中でもスタイルが古臭いんですよ。ガーナーが好きなジャズファンって、大橋巨泉さんくらいの年代の人たちだと思います。
今日紹介したなかでは、ボブ・マクヒューのピアノトリオが一番オススメ。
ハリー・アレンとヤン・ラングレンという、穏健派を代表する二人が顔合わせをした盤も、リラックスして聴ける秀作です。