こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
Web春秋で月一連載中の『会社苦いかしょっぱいか』が更新されました。
第3回は「
秘密の秘書ちゃん」。すげえ適当なタイトルですが、原稿を送った際に仮でつけといたタイトルを、あとで変えればいいやと思ってたらすっかり忘れてそのままになってしまいました。
今回はタイトルどおり、秘書をテーマにしております。昭和26年、愛人を議員秘書にする国会議員が増えて国会内がケバい女だらけになった件やら、男性社長秘書座談会、昭和30年代なかばの女性秘書ブームの様子などなど、今月も盛りだくさんの内容でお届けします。
会社の文化史がテーマの連載なのですが、初回のプロローグに続いて、前回いきなり社長と社員の愛人・浮気という下世話なネタからはじめてしまいました。で、今回は秘書。
普通の学者やライターだったら、こんな構成にはしないでしょう。ちゃんと全体の構成を考えてネタの順序を決めるはずですが、私は自分が興味のあるところから掘りはじめてしまうので、構成とか考えるの苦手なんです。だから私の本はいつも、できあがりがごった煮みたいな感じになります。でも、読みにくいかというと、そうでもないでしょ? むしろ読みやすいんじゃないかと思いますが。ごった煮なんていうとイメージ悪いかもしれないけど、ラタトゥイユもカポナータもごった煮みたいなもんだけどうまいでしょ。
あ、文中の数字が漢数字になってるのが不自然で読みにくいと感じたかたもいるかもしれませんが、連載終了後に本になる予定があるので、最初から縦書き対応の漢数字にしてあります。
それと訂正をひとつ。第2回の文中に出てくる資料名で『実業の世界』となっているのは、『実業の日本』のまちがいです。