こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ひさびさにスタバに寄ったら、チェリーパイがあったので、心の中で「欧米か!」と唱えながら注文しました。いや、欧米ですけどね、スタバは。
新潟県の三条市では、学校給食で牛乳を出すのを試験的にやめてみることにしたそうです。
パンに牛乳ならともかく、いまは給食もごはんが増えてるんだから、牛乳はヘンだろう、せめて米飯の日くらいはお茶にしたらどうか、という意見はずーっと前からありましたので、ようやく実施へ一歩踏み出したのは英断といえましょう。
といっても、どうやら今回の話は食文化うんぬんというよりは、コスト面の理由が大きかったみたいです。消費増税などの諸事情から給食費の値上げが不可避となったのですが、牛乳をやめれば値上げせずに済むということだそうです。
だとしたら、牛乳はオプションにする手もありますね。基本のドリンクはお茶とか麦茶とかにしといて、牛乳を飲みたい子(の親)だけが別料金払って飲めばいいんじゃないの。そういう差をつけるのもいけないのかな? なんでも全員同じ、横並びでなければいけないという、まちがった公平の概念はそろそろ捨てなきゃ。
給食の牛乳廃止に反対する人たちは栄養がどうのこうのといいますが、正直、みなさん牛乳飲んでないでしょ? でもべつに栄養不足になってないじゃない。それこそ欧米人だって牛乳を飲まない人が多いですよ。
土下座から牛乳まで、暮らしを見つめる私の著書『パオロ・マッツァリーノの日本史漫談』では、都道府県ごとの牛乳消費と骨粗鬆症患者の割合には関連がないことをネタにしました。牛乳を飲むとからだによくないという説が一部で流れてますが、それもウソだし、牛乳が健康にいいという従来の説も過大評価です。現代の栄養事情からすれば、牛乳は単なる嗜好品と考えて、飲む飲まないは個人の選択にまかせるべきでしょう。
ついでに、関係ないけど、定食とか弁当とかでもハンバーグのつけ合わせに必ずポテトがついてくるのも、いらねえよ、って思うんですけどね。ハンバーグにはポテト、ってのも無意味な固定概念です。あ、あと、弁当のおかずの下にスパゲティ入れて底上げするのもやめろ。
[ 2014/04/09 10:19 ]
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