ナポリ3区の有権者のみなさまこんにちは。忘れたころにやってくる、新党アルデンテ代表パオロ・マッツァリーノです。
日本では選挙権を18歳に引き下げる方向へ動いているようです。もっと若者に政治参加してもらおうというのは、喜ばしいことです。
だったらこの際ついでに、国会議員の被選挙権のほうも大幅に見直して、老害がはびこる政治の世界も若返りを目指してはいかがでしょう。
新党アルデンテは、衆議院には60歳までしか立候補できなくすることをご提案します。その代わり、参議院は61歳以上が立候補できる「長老院」にリニューアルするのです。リニューアルっつうかリブート? リフォーム? ま、そのへんの表現はどうでもいいか。
年齢要件以外の仕組みはすべて、いまの参議院のやりかたを引き継ぎますので、事務的に面倒なことはほとんど起こらないはずです。議員が高齢化するので、あたたかいお茶と和菓子を用意するとか、おくすりの時間を教えてあげるとか、頻尿の議員のために議場の中に仮設トイレを作るなどといった対応は必要になるかもしれませんが。
このアイデアの狙いは、国が進む方向の決定権を、若者と現役世代の手に取り戻すことにあるんです。高齢の議員は、豊富な人生経験をもとに、長老院で助言を与えるご意見番の役割を果たしていただきます。でも、最終的な決定権は現役世代の衆議院にあるわけです。長老院で議決されたことも、現役世代が納得できなければ衆議院でひっくり返すこともありますよ、と。
いまの日本では老人の投票率が高いから、老人に媚びを売る議員ばかりが増えて、若者の意見が軽視されてます。どうせオレらの意見は通らねえよ、ってあきらめが、若者を政治から遠ざけている面もありますよね。
この改革をやれば、確実に政治家が若返ります。日本の将来は現役世代が決めますよ、決められますよ、となれば、若者のみならず50代以下の現役世代ももっと真剣に政治参加を考えるはずです。
私が参考にしたのは、江戸時代の隠居制度です。まだ元気なうちに、若い世代に実権を譲って隠居するという、日本古来の素晴らしい美徳を現代の政治の場に活かすのだから、保守を名乗るみなさんは、きっと涙を流して感激し、賛成してくれることでしょう。
[ 2015/03/31 20:29 ]
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