こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
新潮新書の新刊『「昔はよかった」病』の発売日は来週、7月17日の予定となっておりますので、よろしくお願いします。週末に入手しますと、連休に読んで楽しめます。
自分で書いたものなのに、校正のゲラをチェックしながら、ついつい読みふけりそうになってしまいました。やっぱりおもしろいよなあ、なんていうと、自画自賛を毛嫌いする人たちから叩かれますけど、自分がおもしろいと思えないものを他人に買ってもらおうって了見のほうが失礼でしょ。私は本を出すときにはいつも、おもしろいので読んでください、と本気で心の底から思ってます。自分の本は、100年後の人が読んでもじゅうぶん参考になるし、おもしろいはずだと自負してます。
いま私は調べものをする過程で明治・大正時代の本や新聞を読んで、むかしにもこんなことをちゃんと調べて書いてた人がいたんだな、と無名の書き手の仕事に感心することがあります。私がいまやってる仕事も、100年後の調査員にそう思ってもらえるようでありたいのです。
ところで、新潮新書の電子書籍版ですが、紙の本の発売から半年後に出ることになってるそうです。
電子書籍について以前聞かれたことがあったのですが、答えそびれてました。私の本は、電子版があったりなかったりまちまちなのですが、それは出版社の方針の違いによります。私自身は、自著の電子書籍版の発売を出版社にすべて許可してあります(単行本の『反社会学講座』や『プチ改造論』など、すでに絶版のものはべつとして)。
許可したはず……ですが、わからないな。古い契約だと、契約書に含まれてない可能性もあるので。
出版社によって、電子書籍に熱心なところとそうでないところがあるので、その方針によって、電子版があったりなかったりするわけです。もし、この本の電子版が欲しい、というご要望がありましたら、出版社にリクエストすると出してもらえるかもしれません。
[ 2015/07/06 21:11 ]
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