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規格外の楽しさ

こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。


本ですか?


いえ、これは……


紙製の3枚組CDパッケージ。
エロール・ガーナー「コンサート・バイ・ザ・シー コンプリート」


CDの出し入れが非常にしづらい。


デカくて棚に入らないよ! 北野天満宮で買った牛の文鎮も迷惑そう。

海外では、紙製スリーブにCDがもろ挟んであるタイプのパッケージがけっこうあります。


ハリー・アレン、ヤン・ラングレン「クワイエットリー・ゼア」
ボブ・マクヒュー「ピュア・イマジネーション」

 サイズが通常と異なるのは困るけど、デザイン的にはなかなかおもしろいでしょ。でも日本ではこういうのはほとんどありません。ガーナーのCDも国内盤は普通のプラケース仕様です。
 理由はたぶん、CDに傷がつきやすいから。この手の輸入盤では、新品でも盤面に細かい傷がついてることは珍しくありません。輸送中にこすれたりするからでしょう。日本だと、新品にちょっとでも傷がついてようものならクレームの対象になってしまいます。海外の人はおおらかですね。

 ところでCDの内容ですが、エロール・ガーナー、何年ぶりかで聴きました。たまに聴くとおもしろいけど、ずっと聴く気にはなれません。ジャズの中でもスタイルが古臭いんですよ。ガーナーが好きなジャズファンって、大橋巨泉さんくらいの年代の人たちだと思います。
 今日紹介したなかでは、ボブ・マクヒューのピアノトリオが一番オススメ。
 ハリー・アレンとヤン・ラングレンという、穏健派を代表する二人が顔合わせをした盤も、リラックスして聴ける秀作です。
[ 2015/11/08 14:39 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
つっこみ力

読むワイドショー

思考の憑きもの

サラリーマン生態100年史

偽善のトリセツ

歴史の「普通」ってなんですか?

世間を渡る読書術

会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

怒る!日本文化論

日本列島プチ改造論(文庫)

パオロ・マッツァリーノの日本史漫談

コドモダマシ(文庫)

13歳からの反社会学

続・反社会学講座(文庫)

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反社会学の不埒な研究報告