こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
すべてのスポーツを、ドーピングリーグとナチュラルリーグの2リーグ制にしてみてはいかがでしょう。
ドーピングリーグ(ド・リーグ)では、ドーピングするもしないも選手の自由です。一切の薬物検査は行いませんし、薬物使用が発覚してもなんら罰則はありません。
ナチュラルリーグ(ナ・リーグ)では、薬物検査を徹底しますし、使用が発覚した場合、それまでの記録類はすべて抹消され、選手はスポーツ界から永久追放となります。コーチやインストラクターへの転職も禁止されますし、競技関連団体の職員にもスポーツショップの店員にもなれないという、非常にキビシい処分を科します。
倫理的な問題はさほどないと思いますよ。ド・リーグは薬物を使えと強制してるわけではないのです。あくまで、個人の自由に任せるってこと。つまり薬物を使わずに、ド・リーグに所属してプレーすることも可能です。
ナチュラルで素の状態の限界を追い求めるか。ドーピングをして神の領域を目指すのか。選手の自己判断にゆだねられます。
この2リーグ制にすることで、両者の記録や健康状態にどれだけの差が出るのかを比較することができます。ドーピングがスポーツにとって、プラスマイナス両面で、果たして本当に意味があるのかどうかを確かめられるんです。
個人競技の場合は、試合そのものをリーグわけしなくても、ド・リーグ、ナ・リーグどちらに所属するかを公式に登録・宣言させるだけでも、比較は可能かもしれません。
テレビのスポーツ中継では、選手紹介のテロップや順位表の名前のあとに「ド」「ナ」みたいなしるしがつくことになるので、「やっぱ、ナ・リーグは後半の持久力がないなあ」とか「ド・リーグでその成績はふがいないだろ」などとお茶の間のみなさんも盛り上がれますね。
[ 2016/03/09 09:39 ]
未分類 |
TB(-) |
CM(-)