こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。
前回、大卒者の就職率がアップしたのは誰のおかげなのかという話をしました。
その後、あらためて就職率のグラフを見直したのですが、やっぱりこれ、異常といってもいいくらいの動きです。もういちど、グラフをごらんになってください。
リーマンショックというイレギュラーな事故に見舞われた平成21年からの数年間は除外して考えましょう。それ以外のところ。平成12年以降、すべての年で就職率は上昇してるんですよ。
こんなことって、ありえます? もし、就職率が景気動向や政府の経済政策に左右されるなら、就職率が落ちてる年があってもおかしくありません。なのにつねに上昇してるってことは、やっぱりアベノミクスのおかげではないってことになります。
だったら無事就職できた若者は、アベノミクスでなく何に感謝すべきなのか。これほど長期にわたって、日本の若者の就職率に強力な影響を与え続けられる因子といったら、考えられるのはあれしかないでしょ。そう、少子化の進行です。
日本の若者の就職率が上がっているのは単純に、少子化のおかげなんじゃないですか。雨続きで図書館行くのもおっくうなんで、論文の検索はしてないけど、これ、だれも検証してないのかな? もうだれかやってそうですけどね。もしまだなら、経済学者のかた、どなたかデータできちんと検証してみませんか。手柄は差し上げますから
(笑)。