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ドラマ「最終章」問題に新情報

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。先日ツイッターで、「最終章」をやりはじめたのはどのドラマだったのかという話をしたら、ネットに新情報がありました。

 一部のドラマファンの間では以前から、テレビの番組表で最終回の前の回のサブタイトルに「最終章」と表記するやりかたはアリかナシかという議論があります。最終回のようなフリをして視聴率を上げようとするサギじゃねえのかと批判する人がいるんです。

 最終章の表記を初めて使ったドラマは何だったか。これまで何度か耳にしてたのは、2008年4-6月期のフジテレビ『ラスト・フレンズ』と『CHANGE』が最初だとする説でした。
 当時の新聞縮刷版でテレビ欄を調べてみましたら、6月12日放送の『ラスト・フレンズ』のサブタイトルが「最終章・愛と死」となっていたのを確認できました。
 しかし! なんと同日放送のテレビ朝日『7人の女弁護士』も「最終章……DV殺人!!盗撮されたセレブ女」というサブタイトルを使っているではありませんか。
 ちなみに、『CHANGE』は最終章を使ってませんでした。
 だが、しかし! さらにさかのぼると、そのワンクール前、3月11日放送のフジテレビ『あしたの、喜多善男』が「最終章!!絶望をのりこえろ」というサブタイトルを使ってるではないですか。その前のクールではどのドラマも使ってなかったので、私はツイッターに、これが最初だったのではないか、と書いたのです。

 で、その後ツイッターを検索したところ、私のツイートを読んだ人が、新情報を書いてました。なんとなんと、1998年に『ウルトラマンダイナ』がやっていたというんです。
 これは気づかないわぁ。私は昭和世代なので、ウルトラマンも仮面ライダーも平成シリーズは観てません。
 98年8月の新聞を確認したところ、テレビ欄には最終章の表記はありませんでした。でも番組放送時のサブタイトルでは、ラスト3話が「最終章Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」となってたのは間違いないようです。
 ていうか、『ダイナ』はラストのエピソードを3回に分けて最終章としていたのだから、正しい使いかたです。近年のドラマは、ラス前の回だけを最終章と称してるので、サギまがいだといわれるんです。

 『ウルトラマンダイナ』が始めた「最終章」が、10年の空白を経て、ドラマのサブタイトルとしてよみがえり、その後定番となった……。ドラマの制作者は、ダイナでの使用例を知っていたのか、それとも知らずに使ったのか。いや、もしかしたら、2000年代前半のドラマでの使用例があったのか。
 興味深いところではありますが、そこまで掘り下げる気にはなりません。まあ、もし、情報をお持ちのかたがいたら、教えていただけるとうれしいです。
[ 2022/04/19 20:19 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

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