こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。もし楽しみにしてるかたがいたら申し訳ないのですが、時事通信のサイトでの連載は、私のほうから降板を申し出て終了しました。
理由は、自分の意見を書いてはいけないという不思議な編集方針にまったく納得がいかなかったからです。私はコラムというものは筆者の意見を書くものだと思っていたのですが、どうやら時事通信では自分の意見を書いてはいけないようなのです。
その理由というのが、時事通信は新聞などに記事を配信しているので、批判と受け取られかねないことは些細なことでも一切書かぬよう、配慮をお願いしますというものでした。
批判を一切しない報道メディアって、それじゃあ中国やロシアの国営放送と一緒じゃないですか。報道メディアとして自殺行為にも等しい方針です。
しかも私のコラムは時事ドットコムだけの掲載で、他のメディアにまったく配信されてなかったんです。だから問題ないのではと指摘しても、会社の決まりだから、の一点張り。
何度も書き直したのですが互いの意見が噛み合わず、平行線のままでした。それは編集者個人の判断ではなく会社の方針とのことだったので、お役所と同じ体質なのでしょう。「決まりだから」「前例がないから」ですべて押し通す徹底した事なかれ主義。そんな組織とはこれ以上関わっても不快になるだけだと判断し、私のほうから降板した次第です。
ボツになった原稿の原稿料は受け取ってませんので、著作権・公表権などは私にあります。なので、今後、他のメディアに掲載されたり、本に収録したりすることもあるかと思います。
[ 2022/07/13 19:05 ]
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