こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。当ブログはじまって以来、まさかの怒濤の3日連続更新になりました。本年の更新は今日で最後になります。来年からはこれまでどおり、週一くらいの更新ペースに戻ります。
さて、月に一度のお楽しみ、書評という名のミニコント「
悩めるお母さんのための読書案内」が更新されておりますが、今回をもって最終回となりました。長らくのご愛読、ありがとうございます。
決して突然ではないんですよ。古代マヤのカレンダーでも予言されてたくらいで……あっ、滅亡するのって、私の連載のことだったのか!
ま、ホントのところは、連載開始当初から、1年半の予定と決まってたんですけどね。
最後なので純粋に自分の好きな本を紹介しようということで、ベイトソンの『精神の生態学』とスローターダイクの『シニカル理性批判』とどっちにするか迷いました。『シニカル……』も名著なので、機会があったら読んでみてください。
月に一度の連載とはいえ、ふりかえると、けっこう長いことやってました。紹介した本は全部で42冊。最初はVERY誌での連載で、これを2年やりました。そのときは、まだ品切れになってなくて書店で入手可能な本という縛りを設けてあったのですが、なるべく新刊も取りあげてくれという編集長方面からの指令を無視し、VERY読者の好みもおかまいなしに自分好みの本ばかり紹介していたら、案の定お払い箱にされました。
Web春秋での連載に移ってからは、毎回の文字数も制限なし、絶版になった本でもかまわずとりあげることにしました。さらにバラエティにとんだチョイスになったような、なんとなく方向性があったような。
いずれにせよ、自分がおもしろいと思った本ばかりをたくさん紹介できたので、うれしい仕事でした。書評の仕事って、この本の書評を書いてくださいと依頼されることが多いので、読んでみてつまらなかったときが最悪です。
この連載は加筆の上、来年、春秋社から単行本となって発売される予定になってますので、お楽しみに。
パオロの立ち食いそば屋兼古本屋「ブオーノそば」は閉店したわけではありません。また新たなキャラを迎えて、べつのストーリーがはじまっていますので、いずれどこかでお会いできるはずです。