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図書館でのケータイルール

 こんにちは、ノーライブラリー、ノーライフのパオロ・マッツァリーノです。公共図書館にはいつもお世話になっております。図書館なしでは仕事になりません。
 ということで本日は、図書館関係者のみなさまへ、ひとつご提案を。
 いまだに多くの図書館では、入口に「館内では携帯電話の電源をお切りください」と掲示されてます。もちろん私は館内での携帯通話には、絶対反対です。自分の近くでしゃべってる人がいたら、注意します。
 ただ、電源を切って館内では携帯電話をまったく使うなというルールは、もう時代に即してないように思います。いまやスマホや携帯を使ってネット検索で調べ物をするのはごく普通のことになってます。図書館で調べ物をしてる最中に、ちょっとネットで確認したいことが出てきたりもします。そういう使いかたならば、周囲の人に迷惑をかけるわけではないから許されるのでは? そもそも、パソコンの持ち込みを許可している図書館はかなり増えています。なのに携帯での検索はダメというのもおかしな話。
 メールのやりとりも、私はとなりの席でやられても気になりません。許せないのは、音声通話と着信音です。だから、図書館でのルールはこう改めるべきです。「館内では必ずマナーモードにすること。通話は禁止」。これを徹底することのほうが、電源を切れというよりはるかに現実的です。電源を切れなんて指示に従ってる人は皆無に近いはずです。誰も守れないルールを課しても意味がありません。
 着信音や通話してる声が聞こえたら、職員がすぐさま注意しに行けばいい。何度注意しても繰り返す人は出入り禁止にすればいいんです。

 こちらも以前から提案してるのですが、ある特殊な電波シグナルを受信したら、強制的にマナーモードになる機能を携帯電話に搭載してほしいんですよ。携帯会社が相談して共通のシグナルを決めておき、図書館や劇場など携帯を使ってほしくない公共施設に対して、その電波を発する機械を貸し出して設置してもらったらどうですか。
 法的な問題でもあるのでしょうか。他人の携帯を遠隔操作することになるから? でも、その機械を設置してますよ、と建物の入口や館内などに掲示しておけばいいのでは。マナーモードにされるのがどうしてもイヤな人は入らなければいいだけです。
 携帯の電波を周囲数メートルくらいの範囲で妨害する機械は秋葉原あたりでも買えると以前聞いたことがあります。いまでも売ってるのか知りませんが、それを使うのが合法なら、自動的にマナーモードにする仕組みも問題ないのでは?
[ 2013/04/08 18:05 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
つっこみ力

読むワイドショー

思考の憑きもの

サラリーマン生態100年史

偽善のトリセツ

歴史の「普通」ってなんですか?

世間を渡る読書術

会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

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13歳からの反社会学(文庫)

ザ・世のなか力

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日本列島プチ改造論(文庫)

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